カポエイラ・ヴァジアソン

  1999年12月、久保原信司によって名古屋で結成されたカポエイラ・ヴァジアソンは、日本のカポエイラ界における草分け的グループのひとつです。 カポエイラの歴史、伝統を大切にしながら、自由で楽しいカポエイラの習得と普及に取り組んでいます。

  「
ヴァジアソン(vadiação)」という言葉はポルトガル語で、直訳すると「放浪する」「遊びふける」という意味です。 ただ今日のようにカポエイラがスポーツとして世界的に有名になる前、20世紀初頭のバイーアではカポエイラのことをヴァジアソンと呼んでいた時期がありました。 「カポエイラをしよう」というのを“Vamos vadiar!”と言ったんですね。 当時は港で重労働に就く労働者たちが仕事の休み時間に気晴らしにカポエイラをしたり、毎週日曜日の昼下がりにカポエイラをするために若者たちが集まっていました。 そこでは誰もが純粋に楽しむことを目的としてカポエイラをしていましたし、カポエイラが日々の生活の中に根付いていました。 今日のようにお稽古事として、ユニフォームに着替えて、昇級やイベントを目標にしてカポエイラをするのとは全く違う状況がありました。 そういう時代への憧れとノスタルジーを込めて「ヴァジアソン」という言葉をグループ名にしました。






久保原信司・プロフィール

  1995年サンパウロのカポエイラの先駆者メストリ・ブラジリアについてカポエイラを始める。96年に一時帰国。デカセギ・ブラジル人のカポエイリスタ達を集め、中部地方を中心にさまざまなイベントに出演してカポエイラをアピール。97年4月に再びブラジルに渡り、99年12月までカポエイラの練習、研究に打ち込む。帰国後、名古屋でカポエイラ・ヴァジアソンを結成。

  ブラジル滞在中はサンパウロの邦字新聞社、帰国後はブラジル領事館、ポルトガル語新聞社などに勤める傍らカポエイラの普及に努める。 2006年以降はカポエイラ指導のほかポルトガル語教育に専念。2011年現在、6つの大学での非常勤講師やブラジル駐在員の事前研修などを請け負う。

  その情報量と詳細さで日本中のカポエイリスタが訪れる総合情報サイト「カポエイラ入門」「ビリンバウ入門」の制作・管理人、podcastブログ「カポエラジオ」のナビゲーター。 カポエイラ・グッズ、とくにCDの品揃えでは世界トップクラスを誇る「カポエイラ・ショップ ビリンバウ」の運営人。


  • 修士論文「カポエイラの地位上昇過程について −黒人奴隷のシンボルから国家的スポーツへ」(1996.3)
  • サンパウロの邦字月刊誌『ブンバ』(6号/1999年)に「カポエイラ入門」を執筆
  • (財)海外職業訓練協会『海外事情14』 「ブラジル」の項を執筆(2000.3)
  • 『Vamos cantar camará −カポエイラ音楽の手引き』(2004.5)

ページのトップへ