ブラジルと日本をまたにかけて活躍する記録映像作家の岡村淳さんをお迎えして、ブラジル日本移民の歩みを記録したドキュメンタリー映画の上映会を行います。
■上映作品
①『赤い大地の仲間たち フマニタス25年の歩み 』(66分)
「とんでもないことを始めてしまった」。
ブラジル奥地のハンセン病患者の隠れ里に迷い込んでしまった若き日本人神父・佐々木治夫さん。佐々木神父は何の知識も資金もないまま、彼らのための診療所作りを始めた。そして25年――
「フマニタス(人類愛)慈善協会」はハンセン病の診療センターに始まり、ストリート・チルドレンの更正・授産施設や、土地なし農民たちの支援にまで活動を広げている。
ブラジル奥地にも及ぶグローバリゼーションの荒波は、新たな貧困と差別を生み出し続け、フマニタスの闘いは尽きることがない。第三世界の社会的弱者と共に生きる日本人神父と修道女たちの愛と闘いの記録。
岡村と親子ほども歳の違う「先輩」・佐々木神父との10年にわたる友情に応じた作品。
2002年初版制作
制作・構成・撮影・編集・報告:岡村 淳
②『ササキ農学校の一日』(22分)
2003年、拙作「赤い大地の仲間たち フマニタス25年の歩み」の後半に登場する農学校の校長からの依頼がありました。
地元の父兄や識者に農学校を紹介するビデオを作って欲しい。
制作費も謝金もなし、ピンガと燻製肉は多いにふるまおう…
サンパウロから自家用車に撮影・編集機材を積み込んで現地に乗り込んだ岡村ですが、依頼主の校長は約束した日に実家に遊びに行って帰ってきておらず、教員どもは何を撮影して欲しいかのプランをまるで準備していませんでした。
さすがに怒り、サンパウロに帰ろうとした岡村。
しかし生徒たちと芽生えていた友情に後ろ髪を引かれて考え直しました。
生まれてからビデオカメラを向けられたこともない彼らにマイクを渡してリポーター役をしてもらい、農学校を紹介するビデオを作ってみようか。
予想通り校長どもは燻製肉も出さず、完成したビデオの活用状況などまったく知らせてきませんでしたが、想定以上の手ごたえを制作者は感じていました。
さらに深刻に農と教育を考える必要に迫られる今日、ひとつのヒントになればと願っての、日本語版の制作です。
2003年 撮影・制作
製作・演出・撮影・編集 岡村淳
■日時
2015年5月17日(日) 15:00-18:00
■カポエイラ・ヴァジアソン(名古屋市千種区内山3-26-13 4F)
■プログラム
15:00 岡村さんの紹介
15:15 『赤い大地の仲間たち フマニタス25年の歩み 』
16:30 『ササキ農学校の一日』
17:00 感想、質問、意見交換会
18:30 近くの居酒屋で宴会です!
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